NPO（非営利市民組織）の現状と社会的意義
担当 谷和明 連絡先 sk-tani@tufs.ac.jp
授業の内容 
この授業では、NPO（Nonprofit Organization）を「非営利市民組織」としてとらえ、現代日本社会における非営利市民組織の現状を具体的事例に基づき明らかにし、その社会的意義と問題点を検討する。
特定非営利活動促進法（NPO法：1998年3月制定 同年12月施行）制定から20年近く経た現在の日本社会では5万以上のNPOが多様な分野で活動しており、それなりに定着してきたといえる。新しい公共の担い手、地域社会づくりにおける行政のパートナー、自己の関心や専門を生かせるオールタナティブな職場、ボランティアとしての自己実現、社会貢献の受け皿等々としての期待も高まっており、その社会的認知度も以前と比べて格段に向上している。とはいえ、NPO活動に対する誤解もまだ多く、NPOとは何かについての理解度はそれほど高くない。学生諸君のなかでも、NPOを自分の進路に関わるテーマとして考えているのは少数であろう。それゆえ、NPOに関する具体的、理論的な検討を通じて、その社会的意義に関する理解を深めることが、この授業の最大の目標である。
授業においては、日本社会における非営利市民活動の歴史と現状を多様な活動事例に基づいて具体的に明らかにすることに主眼を置く。それにドイツ市民活動との比較を加えることにより、日本的NPOの特殊性を検討する。そして、�〇毀閏匆駭澄↓Ｂ�3セクター論、��自己実現論という3つの視点からNPO活動の社会的意義と問題点、今後の展望を考察する。
特定非営利活動促進法（NPO法：1998年3月制定 同年12月施行）制定から20年近く経た現在の日本社会では5万以上のNPOが多様な分野で活動しており、それなりに定着してきたといえる。新しい公共の担い手、地域社会づくりにおける行政のパートナー、自己の関心や専門を生かせるオールタナティブな職場、ボランティアとしての自己実現、社会貢献の受け皿等々としての期待も高まっており、その社会的認知度も以前と比べて格段に向上している。とはいえ、NPO活動に対する誤解もまだ多く、NPOとは何かについての理解度はそれほど高くない。学生諸君のなかでも、NPOを自分の進路に関わるテーマとして考えているのは少数であろう。それゆえ、NPOに関する具体的、理論的な検討を通じて、その社会的意義に関する理解を深めることが、この授業の最大の目標である。
授業においては、日本社会における非営利市民活動の歴史と現状を多様な活動事例に基づいて具体的に明らかにすることに主眼を置く。それにドイツ市民活動との比較を加えることにより、日本的NPOの特殊性を検討する。そして、�〇毀閏匆駭澄↓Ｂ�3セクター論、��自己実現論という3つの視点からNPO活動の社会的意義と問題点、今後の展望を考察する。
到達目標
＊NPOとは何かについて説明できる。
＊NPOの事業内容や組織運営について、具体的な事例にもとづいて理解する。
＊非営利・市民組織としてのNPOの組織、経営面の特徴を理解する。
＊現代社会における市民ＮＰＯ活動の意義と問題点を理解する。
＊社会参加に対する関心を高め、NPOを自らの進路選択と結び付けて考える。
＊NPOの事業内容や組織運営について、具体的な事例にもとづいて理解する。
＊非営利・市民組織としてのNPOの組織、経営面の特徴を理解する。
＊現代社会における市民ＮＰＯ活動の意義と問題点を理解する。
＊社会参加に対する関心を高め、NPOを自らの進路選択と結び付けて考える。
授業時間外の学習方法
NPOに対するアンテナの感度を高め、自分の身近で活動しているNPOについての情報を集めたり、訪問して見学したり、さらにボランティアとして協力したりして、具体的な知識と理解を深め、主体的に授業に参加してほしい。
参考文献の授業テーマに関連した章を読んでおくことも勧めたい。参考文献として挙げた3冊は、期間中に読破してほしい。
参考文献の授業テーマに関連した章を読んでおくことも勧めたい。参考文献として挙げた3冊は、期間中に読破してほしい。
受講に関するアドバイス
質問の時間、NPO体験発表の機会などを設けるので、積極的・主体的な参加を期待する。「観察者の視点」だけでなく「行為者の視点」を持って受講してほしい。
成績評価の方法・基準
評価方法 割合 評価基準
期間内試験 50% NPO（非営利市民組織）の現状と社会的意義についての理解。
平常点 50% 毎回提出するコメントペーパーで学習状況を評価する。
期間内試験 50% NPO（非営利市民組織）の現状と社会的意義についての理解。
平常点 50% 毎回提出するコメントペーパーで学習状況を評価する。
参考文献
雨森孝悦『テキストNPO（第２版）』東洋経済新報社
田尾雅夫・吉田忠彦『非営利組織論』有斐閣（有斐閣アルマ）
田中弥生『市民社会政策論―3 ・ 1 1後の政府・NPO・ボラ ンティアを考えるために ―』明石書店
田尾雅夫・吉田忠彦『非営利組織論』有斐閣（有斐閣アルマ）
田中弥生『市民社会政策論―3 ・ 1 1後の政府・NPO・ボラ ンティアを考えるために ―』明石書店
参考ウェブページ
授業計画
第1回
９月２７日 NPOとはなにか オリエンテーション NPOという概念とその対象領域
配布資料等
2017年國學院NPO論授業計画
第1回授業レジュメ
第2回
10月4日 日本のNPOの歴史と現状
配布資料等
第2回授業レジュメ
第3回
10月１1日 NPOを考察する3つの視点−市民社会論、第3セクター論、自己実現論−
配布資料等
第3回授業レジュメ
第4回
10月18日 市民社会のアクターとしてのNPO−市民社会論とNPO
配布資料等
第4回レジュメ
第5回
10月25日 休講
第6回
11月1日 9条俳句訴訟を事例にして行政と市民社会との関係について考える グループでの検討
配布資料等
第6回資料 9条俳句問題経過
第6回資料 判例一覧
第6回資料 関連法規
第7回
11月8日 （NPOをとらえる視点の続き） 市民的経営体としてのNPO−非営利市民組織のマネジメント
自分らしい人生の機会としてのNPO−ボランティア、新しい働き方、自己実現
第8回
11月15日 NPO活動の事例（１）
【準備学習 60 分】 配布資料を読み、テーマについて考えておく。
第9回?
11月22日 NPO活動の事例（２）
【準備学習 60 分】 配布資料を読み、テーマについて考えておく。
第5回休講の補講
11月25日
第10回
11月29日 NPO中間支援組織とNPOネットワークの可能性
【準備学習 60 分】 配布資料を読み、テーマについて考えておく。
第11回
12月6日 地域社会形成におけるNPOの役割
【準備学習 60 分】 配布資料を読み、テーマについて考えておく。
第12回
12月13日 地縁団体の特徴と問題点
【準備学習 60 分】 自分（家族）と町内会、自治会との関りについて調べておく。
第13回
12月20日 NPOの国際比較研究 ハンブルクを事例とした市民団体活動の発展史
1月10日 地域コミュニティ形成をめぐる行政-NPO関係を通して日本社会におけるNPOの可能性と展望を考える
1月17日
期末試験
９月２７日 NPOとはなにか オリエンテーション NPOという概念とその対象領域
配布資料等
2017年國學院NPO論授業計画
第1回授業レジュメ
第2回
10月4日 日本のNPOの歴史と現状
配布資料等
第2回授業レジュメ
第3回
10月１1日 NPOを考察する3つの視点−市民社会論、第3セクター論、自己実現論−
配布資料等
第3回授業レジュメ
第4回
10月18日 市民社会のアクターとしてのNPO−市民社会論とNPO
配布資料等
第4回レジュメ
第5回
10月25日 休講
第6回
11月1日 9条俳句訴訟を事例にして行政と市民社会との関係について考える グループでの検討
配布資料等
第6回資料 9条俳句問題経過
第6回資料 判例一覧
第6回資料 関連法規
第7回
11月8日 （NPOをとらえる視点の続き） 市民的経営体としてのNPO−非営利市民組織のマネジメント
自分らしい人生の機会としてのNPO−ボランティア、新しい働き方、自己実現
第8回
11月15日 NPO活動の事例（１）
【準備学習 60 分】 配布資料を読み、テーマについて考えておく。
第9回?
11月22日 NPO活動の事例（２）
【準備学習 60 分】 配布資料を読み、テーマについて考えておく。
第5回休講の補講
11月25日
第10回
11月29日 NPO中間支援組織とNPOネットワークの可能性
【準備学習 60 分】 配布資料を読み、テーマについて考えておく。
第11回
12月6日 地域社会形成におけるNPOの役割
【準備学習 60 分】 配布資料を読み、テーマについて考えておく。
第12回
12月13日 地縁団体の特徴と問題点
【準備学習 60 分】 自分（家族）と町内会、自治会との関りについて調べておく。
第13回
12月20日 NPOの国際比較研究 ハンブルクを事例とした市民団体活動の発展史
最初に前回の地縁団体のまとめ第14回
1月10日 地域コミュニティ形成をめぐる行政-NPO関係を通して日本社会におけるNPOの可能性と展望を考える
1月17日
期末試験
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